コード防水カバー作成

カバーとホルダーの一体型に仕様変更しました。

コード防水カバー作成

防水カバーが一体化したことにより、コントローラーから出るコードの部分の防水を考える必要が出てきました。
一体化されたカバーに喜んで、コード部分の防水の事をすっかり失念していたというのはここだけの話です。
コード防水カバーは、カバーの防水とは別物として考える必要があります。
コード防水カバーは、防水の機能が備わっていることが条件になってきます。(カバーに求められていたボタンを押す条件はなくなりますので、柔らかな素材にこだわる必要がなくなりました。)
後は、どう取り付けるか。今回の場合、コントローラーの下からステイが出ているのでそこをうまく利用して取り付けることにします。

ポンチ絵作成

コード防水カバーのイメージ図を書きます。

  • ザックリとイメージと、固定方法を書き出します。
  • 部品を固定するという事は、自由度を0にするという事になります。ステイをうまく使って自由度を0にしたイメージです。爪で固定する案を書きました。(藤川作)
  • 防水性をどう確保するかということで、防水性のウレタンシートを本体との間に挟むというアイデアです。
  • 固定方法は、ビス固定(足立さん作)

ビス固定だと、負荷がかかりにくいのと、2方向(上下、前後)の自由度をなくせられるという利点からビス固定に決定しました。爪固定でも無理ではないけれど、調整に時間がかかりそうでした。

部品の購入

細部まで詰めていき、ビス固定用のネジ、防水性ウレタンシートが必要なことが分かったので購入します。
MiSUMi-VONAさんで下記2点を購入しました。

  • 十字穴付皿子ねじ
  • 日東エプトシーラー

こちらのサイトでは、皿子ねじのデータがSTEP形式でダウンロードができモデリングに使用ができるのです!防水用テープは、70%圧縮をすると30分は耐えられるそうなので、こちらを選択しました。

コード部分の計測

ホルダー作成時にある程度は形状を把握してましたが、今回はコード部分に焦点を当てて製作するので計測を細部まで行いました。

モデリング

計測が完了したので、ポンチ絵を元にモデリングに入ります。

  • カバーやホルダーを作成するときと同じように、元になる形状を作ります。
  • コードが通れるようにロフトで押し出せるようにスケッチを書きます。
  • コントローラーの面を抽出する為にサーフェスでオフセット0にします。(青色部分)
  • 先ほど抽出したオフセット0のサーフェスを上下左右に延長します。
  • サーフェスで、ボディを分割します。
  • 分割したら、先ほど作成したサーフェスを削除、不要なボデイも削除します。
  • 面をオフセットで、防水シートの厚さ分の1.5mmを押し出します。
  • コントローラーと防水カバーの間が1.5mm空きました。
  • 次に、ステイにフィットするように調整していきます。
  • ステイぴったり+0.2mm面を押し出します。
  • 先ほど調整したのを元に、シェルを行います。
  • シェル後の図です。
  • 新たに、原点の面をオフセット平面で作成します。
  • 先ほどオフセット平面で作成した面に、スケッチします。防水テープを支える面を作成するためのスケッチを投影した線にオ1.5mmフセットします。
  • 面を分割し1.5mm面を押し出します。
  • フィレットをかけます。
  • フィレットをかけるとこうなりました。
  • 次にねじを入れる穴を作ります。ミスミさんからダウンロードしてきたねじデータを、ファイルに挿入します。
  • コード防水カバーの底の部分をオフセット平面でスケッチ面を作ります。
  • ネジが入るところを作成します。皿ネジを投影してスケッチします。
  • 先ほどスケッチした面を押し出します。
  • 押し出したままだと、不要な部分が出てきます。
  • その不要な部分を削除します。
  • 今度はネジが入るサイズの穴を開ける為のスケッチを描きます。
  • その面を押し出しで切り取ります。
  • 反対側もあるので、ミラーで複製します。
  • 次にねじコマンドで、該当のねじタイプを選択します。
  • 完成に近づいてきています。
  • 試作品ができ実際に付けると車イスの他のパーツが邪魔で左端を切り取ることになり、それをデータに反映しました。
  • 最後にフィレットを全体にかけます。

押さえ板の作成

防水カバーを固定するために、下から押さえる押さえ板を作成します。

  • 押さえ板のスケッチを書きます。
  • 厚さ3mmの押さえ板にするので、スケッチを3mm押し出します。
  • -0.5mm隙間を作ります。ネジを閉めたときにより力が加わるように-0.5mmの隙間を空けます。
  • 面をオフセットで-1mm隙間を空けます。
  • ネジ穴を開ける為にスケッチを書きます。
  • 面取り2mmを行います。
  • ネジを入れるとこんな感じになります。

試作品・完成

コード防水カバーの試作品第1号

  • データ通りに出力されました。ネジも無事入れることができます。
  • 防水テープを貼り付けます。
  • アールに沿って防水性ウレタンシートをカットします。コントローラーの左側に肘置きがあり、その支えが当たってしまったので急遽カッターでカットしました。
  • ギュッと、コントローラーに押し付けてねじで固定します。いい感じに取り付けられました。

コード防水カバーの試作品第2号

試作品第1号でカットした部分をデータに反映しそれを出力してもらいました。今回はコントローラーに合わせた黒色で出力してもらいました。

  • 試作品第1号でカットした部分をデータに反映し再度出力してもらいました。
  • 同じように防水テープを貼り付け設置完了です。
  • 色も黒色で出力してもらいました。
chihiro memo

見てください!
この既製品のようなフィット感。こういう時によくある、とってつけた感が全くない仕上がりに非常に満足しています。

コード防水カバー完成